【経験者が語る】奨学金の繰り上げ返済をおすすめする2つの理由

貸与型奨学金(機関保証)を返済中の人で、余剰金があり繰り上げ返済するか迷っている人向けの話です。

リャマさん
リャマさん

利子も低いし早く繰り上げ返済することに意味なんてあるの?

すっぽんさん
すっぽんさん

自分の趣味のこととかに使いたい

結論は早く返せるなら返した方がいいです。

その理由を実際に繰り上げ返済した私の経験をふまえて解説していきます。

1.払い済み保証料が一部返ってくる

奨学金を借りる際、連帯保証か機関保証か選んだかと思いますが、ほとんどの方が機関保証に入られているかと思います。

機関保証制度とは何か、おさらいです。

機関保証制度とは、日本学生支援機構の貸与奨学金について、連帯保証人・保証人を立てることなく、自らの意志と責任において申し込みができる制度です。

・平成16年度(2004年度)以降に奨学生として採用された方が対象となります。

・一定の保証料を支払うことで奨学金の申し込みができます。

・親族などの連帯保証人・保証人は必要ありません。

・保証の範囲は、元金と利息・延滞金を含み、保証期間は奨学金の貸与開始から返還完了までです。

・奨学金の返還を延滞した場合、本協会が奨学生本人に代わって、日本学生支援機構に元金・利息・延滞金の全額を返済します(代位弁済といいます)。その後、本協会に代位弁済金額全額を返済していただきます。

公益財団法人 日本国際教育支援協会(JEES) 機関保証センターより

機関保証制度に加入した場合、機関保証料を支払う必要があります。この保証料は毎月貸与額から自動的に差し引かれており、差し引かれた分がご自身の銀行口座に振り込まれていたと思います。以下に保証料月額一覧のリンクを貼っておくので、まずはご自身の保証料をご確認ください。

この機関保証料は繰り上げ返済することで一部が返ってきます。

ここで、どの程度返ってくるのか、私のケースを例に解説します。

大学学部生の期間、第2種奨学金を月10万円かりていましたが、機関保証料は月5575円で、銀行口座に振り込まれていた金額は9万4425円でした。さらに入学時特別増額で50万円申し込み、2万7875円の機関保証料が引かれていました。

大学4年間分の機関保証料を合計すると、約30万円支払っていたことになります。(=5575円×48か月+2万7875円)

奨学金を返済開始から4年で返済完了し、返済完了月から約3か月後に

機関保証料が約17万円返ってきました

約6割返ってきたことになります。

この返ってきた保証料の計算式については、公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)機関保証センターHP内で確認できませんでした。保証料の返戻はあることは以下のリンク内に記載がありますが、具体的な数字は書いておりません。

そこで推測になりますが、私の場合で考えてみます。

保証料は大学在学期間4年と返還期間20年の合計24年に対してかかります。繰り上げ返済した年数16年(20年-4年)の分は免除され、手数料を差し引いてこの金額になったのかと思います。(16年÷24年ー手数料=約6割

第1種を借りている人で機関保証の人も、利子がないから繰り上げ返済する必要ないかなと思っているかもしれませんが、繰り上げ返済できる余裕があるならば、少しでも支払った保証料が返ってくる方が良いと思います。

ただし、大きな額借りていた人でないと、支払いした保証料が少ないため返ってくる保証料も少ないです。

ここで注意ですが、以下の場合は返戻がない可能性があります。(公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)機関保証センターHPより)

  •  奨学金を受けた期間が1ヶ月などと短期で、お支払いいただいた保証料が少額であった場合
  • 返還完了までの間に延滞した場合

以上、まとめると

  • 保証料の一部が返ってくるので繰り上げ返済がおすすめ
  • 早く返済完了すればするほど、返ってくる保証料は大きくなる

となります。

そんな私は支払った保証料のことなんてすっかり忘れていて、奨学金返済完了の3か月後に届いたはがきをみて、保証料が返ってくることを知りました…(笑)

なので、皆さんには保証料が一部返ってくることを覚えておいてもらえたら幸いです。

2.精神衛生上すっきりする

私的にはこれが一番大きいかなと思います。

やっぱり利子は小さいとはいえ、借金は借金であり、マイナスな気分になります。縛られているようで、考え方も少し卑屈になる気がします。

私は奨学金が払えなくなった場合(ケガをして働けなくなったなど)を考えて、保険に入っていました(上手いこと口車に乗せられて契約してしまいました(笑))。それもどこか後ろ向きな気持ちにさせるというか、なんというか。マイナスなイメージが常にあり、どこか前向きになれない自分がいました。

奨学金を払い終えてかなりすっきりした気分になり、縛られているような感覚もなくなりました。

気持ちも少し前向きになったと思います(周りから見ればそうは見えないと思いますが、、)

なので、同じように何かつっかえているものを感じており、余剰金がある人で、無理のない範囲で返済できる人は、繰り上げ返済することをおすすめします!

早くすっきりした方が気持ちも前向きになれます!

繰り上げ返済の方法について

最後に繰り上げ返済の方法について紹介します。

その前に、生活資金を崩してまで返済金にあてるのは逆に精神的によくないかと思いますので、

くれぐれも無理のない範囲で返済してくださいね

いかに手順をまとめておきましたので、ご参考に。

1.スカラネットパーソナルにログイン後、各種届願・繰上を選択

https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/mypage/

2.各種手続き用メニューのワンタイムパスワードの取得画面へを選択

3.登録しているメールアドレスを確認し、パスワード発行を選択

登録されたメールアドレスにメールが届いているはずなので、URLにアクセスし再ログイン後ワンタイムパスワードがメールアドレスに送られてきます。

4.項目1.のログイン画面に戻り『各種届・願出・繰上返還の処理~』を選択

以下のような画面が出てくるので必要項目を記入し送信を選択します。

5.『3.繰上返還申込』を選択し、表示された画面に従い入力

以上です。

それではまた!

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